管球自在 かんきゅうじざい

管球自在[かんきゅう-じざい] 1.初心者が書く真空管アンプ製作記 2.自由な設計による真空管アンプ

300Bシングルアンプの制作(その6 部品配置と配線)

そんなわけで今回は、Aikidoドライブ300Bシングルアンプの部品組み付けと配線です。

 

いきなりですが、主要部品の組み付けを行ったトップパネルの写真から

f:id:deepdiver7:20210217103836j:plain

上部(後部)にトランス類を並べ、下部(前部)に真空管とメーター類、右側にはブロックコンデンサを並べて配置しています。

上記の写真は、よく見るとGT管のUSソケットが1個方向を間違えて取り付けています。配線前に気が付いて組み付け直しましたが、(僕にとっては)ありがちなミスです。

 

右上の電源トランスの右側についているのは電源ON/OFF用のリレーになります。

f:id:deepdiver7:20210217104807j:plain

今回のアンプは、初段の12AU7を電源トランス側に配置しているため、AC100Vのラインをフロントパネルまで引っ張りたくなかったので、トランスへのAC100VのスイッチはDC5V駆動のリレーで動かすことにしました。

フロントパネルに配置した電源スイッチは、このDC5VをON/OFFする事でリレーを駆動する方式です。

 

リレー駆動用のDC5Vをどうやって作るか頭を悩ませましたが、少し強引な手段を取りました。

f:id:deepdiver7:20210217105625j:plain

こんな感じで、定格1AのUSB充電器をバラしたものを0.6mm錫メッキ線でACインレットに固定、絶縁して超強力両面テープで張り付けています。

ちなみにこの両面テープ「3M スコッチ 超強力両面テープ プレミアゴールド」という何ともアレな名前がついているのですが、接着力が確かに強力で、かつ劣化しにくい(既に3年キッチンのLEDテープ固定などで実績アリ)為、シャーシ内部で補助的な部品固定に使うには十分の能力を持っています。

実際にこの基板は半田付けされた錫メッキ線だけでも十分に固定できていますが、より安心を、という所です。

 

そんな訳でどんどん配線します。

f:id:deepdiver7:20210217111030j:plain

チョークから先は分岐してそれぞれ左右のチャンネルにFETリップルフィルタを配置しています。ここを空中配線にしたのはただの好みで、実用性を考えてのモノではありません。良い子はマネしないことをお勧めします、はい。

 

f:id:deepdiver7:20210217111536j:plain

6.3V管用ヒーター整流用ダイオードと平滑コンデンサです。

奥に見えるのは初段~ドライバ用B電源回路です。

 

この辺りから配線作業に夢中になってきて、写真を撮った数が減ってしまいました。

あまり見ても参考にならないモノですので、一気にジャンプします。

f:id:deepdiver7:20210217112920j:plain

ざっくり説明すると、電源トランスの上に空中配線されているのは、5V倍電圧整流回路から三端子レギュレータでDC12Vを作る回路です。これはVUメータアンプとメーターランプ駆動用電源になります

左に向かって整流用コンデンサチョークコイル後の平滑コンデンサ、ここは600V耐圧のモノを使用していますが、500Vクラスでも良かったかもしれません。

さらに左は300Bのフィラメント用DC回路です。6.3Vをショットキーバリアダイオード整流して22000μFで受けると、およそ8Vを作り出せます。それを三端子リニアレギュレータのLM323Tで安定化しています。

平ラグの上に組んで、立てて置いとこうと思っていたのですが、ちょうど良いスペーサーの手持ちがなくなってしまったので、L字金具を介して横倒しにしてあります。最初は一時的な処理だったのですが、強度、クリアランス共に十分と判断して、このまま行く事にしました。

 

さて、配線も済みましたし、いよいよ音出しです。

(実際にはあとで気が付くのですが、ドライバ段の抵抗値が間違っていたり、半田付けを忘れている場所などがありまして、まだ一筋縄ではいかない状態です)

 

つづくのだ