管球自在 かんきゅうじざい

管球自在[かんきゅう-じざい] 1.初心者が書く真空管アンプ製作記 2.自由な設計による真空管アンプ

EL34 三結シングルアンプ の制作 その6

 
そんな訳で、前回の記事で書いたように、初期の構想から外れて初段を6SL7のロシア軍用管6H9Cに変更して、ついでに整流管も使えるようにしちゃおうぜ的な計画に変わってきました(適当)
 
買ってきたシャーシの上にGT管5本をずらりと並べて、後ろ側に電源トランス、チョークコイル、OPT、OPTの順に並べてみると、まぁなんとか見れそうな外見になりそうです。
よし、一旦コレで行ってみよう。
 
 
というわけで。
とりあえず、「なんちゃって整流管」から手をつけてみることにしました。
 
US8ピンのソケットに入る形でダイオードを「なんとなく真空管っぽい見た目のガジェット」に見せかけることが目的です。
ダイオードは、秋月で買ったファストリカバリの1,000V/2Aを使います。
 
秋葉原のラジオデパートの3階で、US8ピンのプラグを発見したので早速購入。

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US8Pプラグ
 
こんな感じのプラグを買ってきました。
(画像は拾い物です、そのうち修正します)
 
で、これにダイオードを仕込みます。
 
とりあえず足を曲げて、こんな感じにハンダ付けして

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なんちゃって整流管
 
プラグとの接合部分には、ニキシー管時計を作った時に使用した少し太めのリードフレーム(1mm)を使用しました。

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こんなかんじのやつ
使用するプラグのピンは3番と5番です。
これは、ダイオード整流の電源は290Vタップを使い、それよりも電圧が低く出る整流管は320Vタップを使うことを想定しているためです。
 
整流管は5AR4を使用することを想定しているため、コイツの使用ピンと被らないようにするピン番号を選びます。
 
こうすることで、例えば整流管の5AR4をソケットに挿した状態で、整流管選択スイッチをシリコンダイオード側に倒した状態にしておき、メインの電源スイッチを入れると、ヒーターだけが点灯してB電源は入らない、いわゆるスタンバイ状態にすることができます。
ヒーターが温まったところで、整流管選択スイッチを正しい方向に倒すとB電源の電圧が真空管に印加されることになります。
 
この辺の制御に、タイマーリレーなどを使っている回路をよく見かけるのですが、まぁ、使わなくても問題ないし、B電源のディレイを入れたいときには手でやることもできるよ、ということで。
 
 
ダイオードの出力側の線を加工、こちらもハンダ付けして7番ピンに接続します。
 
さらに、プラグのカバー部分をカットして軽くやすってハカマもどきを作り、こんな感じに作りました。

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なんちゃって整流管@製作中
コレに、ガラスかアクリルでカバーを掛けてあげれば出来上がり。
なんでリード線がくるくるしてるのかって?そんなもん気分だよ気分。
 
こいつの配置場所は電源トランスの真ん前だけど、どーせ低周波だから大丈夫なはず(ホントかよ)
 
ダイオードの耐圧が1,000Vなので、両波整流で使用するタップが290Vだとあんまり余裕がないかもしれません。
 
1,200V耐圧のダイオードも中華サイトでポチってるのですが、さすが中華クオリティ、注文後2週間が経とうというのに発送される気配がありません。
あれかな?新型コロナのせいでお仕事できないのかもね。
仕方がないので、秋月で手に入れた写真のダイオードを採用することにしたという次第です。
 
まぁ、やってみて問題がありそうなら、大人しくシャーシの中に整流ダイオードを仕込みましょう。
リード線タイプじゃなく、FETみたいな見た目のモノであれば、1200V/3Aのダイオードを手に入れているので、問題ないはずです。
 
カバーについては、ガラス管もアクリルも細かい加工は僕にはできないので、業者さんにお見積もりを依頼中。
うまいこといくと良いのですけど。
 
さて、そろそろ鬼門のシャーシ加工に入りますかね。
いや、作業自体は嫌いじゃないんです。
むしろ好きですし、楽しいと思うのです・・・が
如何せん技術がないのですよ、技術が。